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『努力に即効性はない。コツコツやるしかない。
いつの時代にもいる一流選手と自分は何が違うのか。それを考えながらやるしかない』
(野村克也監督)


BBC野球留学中の学生たちもシーズンを終え、ファイナルテスト(期末テスト)を迎えている頃と思います。
シーズン中も、遠征の中にも大学の課題や宿題をこなすしながら、試合をこなしていくことで、
特に初めてのシーズンを迎えた学生にとって、気づきと自信が芽生えたのではないかと思います。


さて、「シーズンお疲れ様!」と言いたいところですが、本日お伝えさせていただくことは、
今シーズンを終えた直後にする自己分析が来年のシーズンにとても重要だということについてです。
これは、いいシーズンを送れたということであっても、満足のできないシーズンであっても変わりません。
シンプルなのですが、以下の質問を自分にして、まず積極的にノートに書きだしてみてください。
めんどくさいですが、一つずつ頭に浮かんだことをノートに書きなぐることをやっていきましょう。
そこでの文字数が、あなた自身の野球をプレーすることを考えている量になります。

3つの質問です!
・『シーズンを通して、何ができていたか?それはなぜ?』
・『シーズンを通して、何ができていなかったか?それはなぜ?』
・『来シーズンにあたり、どんな力を身につければ、どんな練習をすれば試合での活躍につながるか?』
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◆『シーズンを通して、何ができていたか?なぜ?』
この振り返りが来シーズンに大きな力となり、確実に今からの頑張りを決める方向となります。
「体のメンテナンス」と同時に、「ココロのメンテナンス」をしっかりし、あなたが純粋にできたと思ったことを褒めることをやっておいてください。ここでの注意点は、一方的に「できないことばかりを上げない」こと。つまり、あなた自身をできないことばかりで責めないことです。特に野球留学において、精神的なプレッシャーとメンタル面が思った以上にプレーに左右しており、生活や試合にも大きな影響をしてくるからです。シーズンの中で出来たことに関して、しっかりあなた自身を褒めてあげてください。上手くできていたのであれば、何が要因だったのかも考えておいてください。要因をわかった上で、やってきたことを継続していくことが大切です!
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◆『シーズンを通して、何ができていなかったか?なぜ』
一方、できなかったことへも積極的に考えます。これは、来シーズンへむけて「今から」取り組む課題となるはずです。この時に、考えることとして、たぶん試合のある場面が思い出されると思います。「こうしておけばよかった・・・・」や「こうした方がよかった・・・・」と言われるものです。ここでの重要な点は、

「そもそも、何が問題でうまくできなかったのか?」

この原因となる部分を必ずを明確にすることです。
例えば、ピッチャーであれば、速いボールを投げることだけに満足して、コントロールによるフォアボールが多かったり、
バッターであれば、打率や出塁率が低い、そしてレギュラーだったかサブであったかなどあげられます。
あなたが任されたポジションや活躍度によって、ここは変わってくると思います。
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◆『どんな力をつければ、どんな練習をすれば、試合での活躍につなげられるか?』
ここでやってほしいことは、あなたの大学のHPへ行って、今シーズンの成績をみてみることです。
アメリカの大学スポーツ全般ですが、リーグですべての試合の結果が反映され、大学チーム内での成績の他、リーグ全体の選手と比べてどうなのかというところまですべて出ます。そこに出ている、あなたの成績を見て、シーズンが始まる前に掲げた目標と比べて、
「あなたが思ったよりどうだったのか?そして、どうすれば今よりもっとよくなるのか?」
を明確にして、最低3つ以上の成長するためにやることを書き出し、早速、実行することに注力してください。
そうすることで、この夏から秋にかけてあなたが何に取り組むかが明確になり、次のシーズンの活躍に向けて動きやすくなります。
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この自分を分析する力は、社会に出た際にも大きく役立ちます。会社に入って、紙の上にたくさん並んでいる数字を見て、そこから改善策を見つけ、実際に取り組んで行く。野球で学んだ知識が、社会にでても色々なところで活きてきます。間違っていても、その都度、修正すればいいだけです。頭の中で考えていることを、まずやってみること。そしてやったことへの修正を加えていくこと。野球でやっていることが、実際の社会の中でも大きく活かされる場面が多々あります。

野球留学で身につける『自分を見れる力』は、本当に大きなものを持っています。
異国の地で、当たり前のようにチームメイトやコーチと英語を話し、自分の興味のある、将来就きたい仕事につながる勉強をする。そして、自分を見つめ、常に成長して行く準備をする。これが野球留学の醍醐味です。

野球留学する目的を英語を話せるようになりたいからという1点だけで終わらせません。英語は話せるようになります。野球を通して学んだことが、留学中はもちろん、社会に出た際にも大きく活かすことができるということを覚えておいてほしいと思います。

野球留学を全力で応援します!

For the Baseball 〜全ては野球のために