『まずなによりも、自分に正直でありなさい。
自分自身を変えなければ、社会に影響を与えることなど決してできません』
（ネルソン・マンデラ）


いよいよ、アメリカの大学野球もチーム練習から紅白戦へと移行している頃かと思います。
初めて大学野球に参加するあなたは、試合で成果を出すことにとことんこだわり、
1試合ごとに、『あなたが出来たこと出来なかったこと』を振り返り、
明日からの練習に活かしてみてください。
『やらされる野球ではなく、自ら考えてやる野球』へ切り替えていってみてください！


さて、本日は、『英語を学ぶだけでなく、どう活かすかが大事』についてお伝えします。
最近、個別のカウンセリングでよく聞く言葉は、
『英語を学びにアメリカ大学へ行って野球をしたい！』という事ですが、
もしあなたが『あっ俺じゃん！』と感じたのであれば、今日から変えてほしいと思います。
なぜなら、アメリカの大学へ行って、英語を話すことは当たり前だからです！
そうではなく、『英語とあなたの武器を作る事』にフォーカスして、大学生活を過ごす必要があります。
ここでいうあなたの武器とは、あなたの興味のある専攻分野＝将来の仕事につながるものになります。

アメリカの大学を卒業した際、『アメリカの大学生活は大変だったけど、よかった〜！』や、
『アメリカで何をしたかな？野球したし、友達できたし』で終わらないためでもあります。
あなたが、卒業の先まで見越しているかが本当に大切です。
これは前回お伝えしたゴールからの逆算の話も大きく関わってきます。


早速、あなたの武器となる専攻分野を選ぶにあたり、質問を用意しました。

①あなたはどんなことに興味を持っていますか？
②将来どんな仕事に関わっていきたいですか？
③そうなるために、何を専攻にした方がいいですか？

いくつか挙げてみてください。
注意として、俺は文系だからや、数学が苦手など限定しないことが大切です。
今すぐに決める必要はありませんが、
この分野に関心が高いや、将来こんな仕事に関わっていきたいというものをもって、
実際の大学での専攻分野を調べてみてください。
自分の興味のある分野を勉強し、そこで誰にも負けないものを作っていくことになります。
アメリカの授業は、専攻分野の勉強では、グループワークやディスカッションが多く、
あなたの意見が求めらたり、英文での文章などを提出することが多く求められます。


例えば、私はスポーツの業界に関心が高く、
将来はアスレチックトレーナーかスポーツビジネスの仕事と考えていました。
残念ながらアスレチックトレーナーは、野球との両立ができなかったことと、
若いうちしか野球はできないという理由で、スポーツマネジメントを専攻にしました。

スポーツマネジメントは、メジャー選手の代理人になるという事を勉強するのでなく、
以下は、ごく一部ですが、
大学アメフト部の試合で実際のマーケティングや集客プロモーションを学んで実践してみたり、
お客さんに喜んでもらうためのエンターテイメントについて何ができるかを議論して実践、
また、家や公園でのプール事故が、なぜ起こったのか、どこが違法だったのか、
そして裁判沙汰になった際の見聞、実際に裁判になった際の判断・理由などを議論したり、
英文で文章を提出したりしました。


その専攻分野の中で一番関心の高かったのは、アメリカのスポーツエンターテイメントでした。
いかにお客さんを集客し、スポーツ現場で楽しんでもらい、また来てもらうかという戦略。
日本での場合やアメリカで実際に使用されているものを、自分たちにどう置き換えれるかという実戦と成果が
今でもココロの中に大きく残っています。

卒業後は、日本には帰国せず、アメリカの野球アカデミーに就職しました。
よくボスからも怒られていたのですが、
『一生懸命教えることは大切。選手が楽しんで上手くなる事のほうがより大切！』
それは、日本の野球環境の中で育った自分に衝撃が走ったのを覚えています。
7年近くアメリカの野球アカデミーで働き、月に100名以上の選手を指導させて頂く事もできました。
『まったく野球をやったことない子供達をどうすれば楽しくうまくすることができるか』
をいつも考え、一つの動作を得るために、繰り返し色々な楽しいドリルを組み合わせ、
子供たちが楽しみながら野球に必要な動作が身につくように配慮していました。


就職する際に、あなたの武器となる経験は何ですか？と面接官に聞かれた際に、
『アメリカの経験を通してあなたがどんな武器を身につけたのか、どんな取り組みをして成果を残してきたのか』
を答えられるかがカギになります。

『インターンをしました。野球をやってきました』ではなく、
『インターンをして、こんな企画を提案し、それがアメリカの中でも採用された』
『野球をやって、この結果を出すために、こんな練習をしてきました』
というあなたがアメリカ生活で実戦してきた事が、自分の言葉で説明できる必要があります。
言葉には、あなたがいかに考えているかが反映されるので、
嘘をついたり、話しを大げさにいったところで、ばれてしまいます。

人間に与えられたは唯一平等なものは、『時間』です。
その限られた時間で、あなたが成長するため、そして自分で決めた目標を達成するために
今、何をする必要があるかを10分でもいいのでとって、考え実行してみてください！
それを積み重ねた時、あなたにしかない武器は輝きを放っていると思います。


あなたの留学を全力で応援します！

For the Baseball~すべては野球のために