アメリカ大学野球体験ツアーも今日が最終日。選手たちはホストファミリーとの生活に慣れはじめ、英語も少しずつですが積極的に話せるようになってきました。

今日も昨日同様、アメリカ人選手たちと合同練習・紅白戦をおこないました。
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選手たちに限らず、監督・コーチ陣たちもとてもフレンドリーなアメリカ。ミスや失敗をしても、互いに励まし合い、とにかく野球を楽しむことに集中します。

日本人選手たちは昨日に比べ、表情も柔らかくのびのびとプレーをしていました。指導者の表情などを覗うことなく、プレーに集中できる環境にあるからこそ見ることのできる、野球人が持つ本来の「表情」です。
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紅白戦の後は、2日間指導をしてくれた強豪大学野球部の監督・コーチから、各大学についての説明がありました。どの野球部も『入学・入部条件』について3つ挙げていました。

1.成績をしっかり維持すること。
2.与えられた環境で全力を出し切ること。
3.野球は勉強の延長にあること。
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いくら野球の実力がプロ即戦力レベルであっても、学業の成績が芳しくない場合、大会はおろか、試合にすら出場することができないというルールがあります。

選手たちにとっては厳しい条件であったかもしれませんが、大学に進学するということは、野球人としてキャリアが終わった後の「準備」をしなければなりません。コーチたちは、一流野球選手として、また社会に通用する人間を形成するための指導を、野球部の生活で送ってもらいたい、と選手に語りかけていました。

大学野球留学は、中途半端な気持ちでは成功しません。軸をぶらさず、根気強い者だけが生き残ることができるプログラムです。


明日はとうとう帰国日。選手たちは体験ツアーを通じて何を感じ、今後何を目指すのか。答えはきっと彼ら自身がもう知っていることでしょう。