アメリカの大学では秋学期(9月~12月)が終わろうとしています。二年制大学に所属するBBC生の2年生たちは、来年9月の四年制大学への編入に向けて動き始める時期です。

アメリカでは選手たちのスタッツ("Stats" = "Statistics"の略「個人成績」)が野球部やリーグのホームページに掲載されているため、誰もが成績を見ることができます。それを大学の「リクルーター」と呼ばれるスカウトが随時チェックし、目ぼしい選手がいた時は二年制大学の監督やコーチに直接連絡を取るのが一般的な流れです。もちろん直接プレーを見てもらいオファーをゲットする形もありますが、広いアメリカでは直接会わずにデータで完結することの方が多かったりします。

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その際、奨学金の支給額や単位の移行等々の交渉を行いますが、判断材料になるのが「プレー動画」。大学によっては監督やコーチが撮影・編集までしてくれる事もありますが、多くの場合は選手各自で行います。スマホのアプリで簡単に編集ができますが、そもそもリソースとなる動画が無ければ作成ができません。そのため、練習や試合の動画を「撮り貯め」しておくことを学生たちにはアドバイスしています。

アメリカではこの動画編集、いわゆる「ビデオ・エディティング」が常識化されていて、プレースタイルも毎年変わるのため、履歴書のようにアップデートも怠りません。日本でも多くの保護者がビデオを回していますが、アメリカの場合「記録」のためでなく「入学・編入」のため。親御さんたちも必死です。

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YouTubeで "Baseball Recruiting Video"(リクルート用動画)と検索すると、様々な動画が検索できますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

ちなみにこの動画は今年9月から強豪四年制大学に編入した風間航選手のプレー動画。作成者は風間君本人です!



驚くことに、2021年の大学入学を目指す高校1年生の動画もありました。良く作られています!




日本では「オファーを待つ」認識がありますが、アメリカでは「オファーを取りに行く」マインドです。

アメリカ野球留学に興味のある方、今日からでも動画を撮り始めましょう!